ライトアップされる夜の松本城。
昼間とはまた違った印象が大きな魅力となっています。
桜の開花時期に、松本城では夜桜会というイベントが行われ、
お堀に並ぶ桜並木も、ライトアップされて光の回廊と呼ばれています。
光の回廊で写真撮影後、
夜桜会に参加して夜の松本城と加藤清正公由来の駒つなぎの桜を撮影してきました。
今回は、夜の松本城の魅力について紹介します。
引用:グーグルマップ
光の回廊とは上記に見るように、松本城北側から東側にかけて
ライトアップされている桜並木が該当します。
東の太鼓門から入る際に、お堀の上を通過しているように見えますが、
これはグーグルマップ上でのこと。
実際はちゃんと道になっていますのでご安心を(笑)
今回撮影した場所をまとめてみました。
1~6番が光の回廊での撮影場所、7番は二の丸御殿で、
8・9番は松本城を、10・11番は駒つなぎの桜をメインに撮影しています。
では、まず光の回廊での撮影を見ていきましょう。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020820A.jpg)
まずは1番から。
ライトアップされた桜と暗闇に浮かぶ松本城の姿がだけが
浮き彫りになる場所です。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020828A.jpg)
2番は松本城北側の出入口です。(ここから入場は不可)
桜並木が一直線に並んでいるところを撮影することができます。
ちなみに、写真中央に白鳥が2羽小さく並んでいます。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020833A.jpg)
3番は、アーチのかかった木造の橋と一緒に撮影しました。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020840A.jpg)
松本城公園の北東の端から撮影したのが4番です。
ここも一直線に並ぶ桜と、お堀にかかる橋の存在に心揺さぶられました。
ここから撮影する方が集中していたので、人気の撮影スポットの一つだと思われます。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020845A.jpg)
5番は城の真東から撮影。
昼間だといろいろなものが映り込むのですが、
夜のためにライトアップされた松本城だけがくっきりと見えています。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020848A.jpg)
6番は太鼓門入り口付近で撮影。
灯がなかった時代、松明のめらめらと燃える炎の灯だけを頼りに、
城壁が白く浮かび上がっていたのでしょう。
そう考えると、これから城に侵入する忍者のような気分になりました。
もっとも、門から堂々と中に入るのですが(笑)
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020857A.jpg)
7番は二の丸御殿から撮影。
白鳥も真っ白なので、光に照らされると桜に負けないくらいはっきり見えます。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020862A.jpg)
8番はライトアップに照らされた松本城。
夜の中だといっそう存在感が増してます。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020868A.jpg)
9番、辰巳月見櫓で演奏が行われていました。
お城入り口正面付近に長椅子が設けられ、ゆっくり演奏を聴くことができます。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020870A.jpg)
初代熊本藩主である加藤清正にまつわる伝説が、松本城に残されています。
それが10番のこの枝垂れ桜。
4本の桜が1本にまとまっているので、他の桜と比べてはるかに大きいです。
では、この枝垂れ桜に残されている伝説とは…?
江戸からの帰途で松本城に寄った加藤清正をもてなしたのが城主の石川(戸田)康長。
お土産にと、2頭の名馬のうち1頭を贈呈しようとしたところ、清正は
「貴方ほどの目利きが選んだ馬を、どうして私が選ぶことができましょうか。選ばないのが礼儀でしょう」
と言って、2頭とも連れ帰ったそう。
これは一体どういうことでしょうか。
清正の選んだ馬が名馬であった場合、もう一方は駄馬の烙印を押されかねず、
康長の面目を傷つけてしまいかねません。
かといって駄馬と選んでいたとしたら、清正の目利きはたいしたことがないと、
いらぬ噂を立てられるかもしれません。
それゆえに選ばない(2頭とももらっていく)ことが礼儀と考えた清正の回答に、
領民は「さすが清正だ」と関心したという話。
そのときに2頭の馬を繋いだ桜が「駒つなぎの桜」です。
残念ながら、現存している枝垂れ桜は実は伝説を伝える2代目の桜。
初代の桜はもっと西側にあったとされ、いつまで咲いていたのかも定かではありません。
![松本城、光の回廊](https://walking-matsumoto.net/wp-content/uploads/2017/04/P1020891A.jpg)
11番は、枝垂れ桜と松本城をいっしょに。
桜と松本城とのコントラストも美しく、ぜひ写真に収めておきたいものです。
いかがでしたか。夜の撮影は、光に照らされたものだけが写るので、
昼間とはまた大きく違った趣を見せてくれます。
松本城では桜の開花宣言から10日間は夜桜会が行われ、
城内に入ることはできませんが本丸御殿内に無料で入場することができます。
夜桜会では、演奏だけでなくお茶席も設けられるなど、
普段の松本城見学では体験できない季節限定イベントであると言えます。
なかなかチャンスはありませんが、
春先の桜の開花のタイミングに合わせて旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。
※撮影日2017年4月18日
コメントを残す