城山公園は松本市全域だけでなく、安曇野市の風景なども含めた
あたり一面を見渡すことができる場所です。
公園には展望台も備わっていて360°の光景が広がります。
この城山公園、1843年に松本城主が領民に公園として開放した場所です。
桜や楓が植えられたことで、今日の桜の名所となっています。
城山公園とはどんな場所であるのかを紹介します。
城山公園は、なだらかな傾斜になった広場がメインとなっている公園です。
その広場を取り囲むように、桜が植えられています。
松本市内の桜の名所と比較すると、標高が高いので開花がやや遅れてやってきます。
高所という都合上、公園にたどり着くには急な坂を登ることになるので、
できれば徒歩ではなく、車か最低限自転車で向かいたいところです。
城山公園北側には30台の駐車スペースがあります。
公園として開放されたのは1843年。
しかし、それよりずっと前の戦国時代、
ここには犬甘城(いぬかいじょう)という山城がありました。
「城山」という名前は、その名残のようです。
公園西側は広場より一段高い丘になっていて、犬甘城の痕跡が残されています。
松本城のような本格的な城郭を建てるには、土地の範囲が狭く感じられるので、
柵や防護壁を巡らせた砦のようなものだったのかもしれません。
松本城の支城の一つとして、
西方から攻めてくる敵などをいち早く見つけるために使われていたものと思われます。
城の跡地はちょうど切り立った山の頂上にあります。
城山公園内でも遠くの景色が見える場所で、
安曇野や松本の風景を一望することができます。
城山公園南側の展望台では、視界を遮るものない風景が眼下に広がります。
公園内には11箇所に渡って様々な碑が建てられています。
どこに建てられているか案内はありますが、
あえて散歩がてら公園内を歩いて探してみるのもいいかもしれません。
これらの碑の中には、松本生まれで歌人の窪田空穂や作家の木下尚江のものも。
市内で窪田空穂記念館や、松本市歴史の里で木下尚江生家を見ることもできます。
松本市歴史の里の記事はこちら
城山公園は長方形のような形をしていて、
外周をぐるっとひと回りすることができる構造になっています。
ウォーキングなどにも利用できそうです。
桜まつりの期間中は飾り付けが行われています。
公園に向かう途中でも、松本市の景色が眼下に広がります。
いかがでしたか。
城山公園は、松本市を一望できるスポットの一つです。
芝生の広がり具合からも、お花見や運動をするのに最適な環境が揃っています。
城山公園でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
※撮影日:2017年4月21日
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