晴れ渡った日には松本市全体から北アルプスまで一望できる絶好の場所。
それが弘法山古墳です。
雲のない日であれば、アルプスの雪景色と古墳を取り囲む4000~5000本近くの
桜の景色を同時に見渡すことができます。
弘法山古墳は、桜の開花時期になると山がまるまるピンク色に染まるため、
遠くからでもすぐにわかります。
古墳の頂上以外はなだらかな傾斜になっているので、
思い思いの場所で花見に興じる姿が見受けられました。
そんな弘法山古墳の魅力について紹介します。
この古墳は古墳時代初期にあたる3世紀末に作られたもので、東日本では最古の古墳です。
引用:グーグルアース
古墳と言えば、前が四角で後ろが丸い形をした前方後円墳を思い浮かべるかもしれません。
しかし、弘法山古墳は前も後ろも四角の前方後方墳という形をしています。
竪穴石室に埋葬された人物は誰であるのかは不明です。
出土した埋葬品や古墳の作られている場所から、
当時このあたりを支配していた有力者ではないかと考えられています。
これだけ見晴らしがいいのなら、どこかに松本城が見えるかも?
そう思って確認したのですが…。
弘法山古墳から松本城は見ることができないのでしょうか。
結論からすると、ビルの後ろに隠れてしまっているようです。
引用:グーグルアース
写真を頼りにグーグルアースで調べてみると、
紫・赤・青・緑の丸を付けた建物が写真に写っていることがわかりました。
ちなみに紫で囲んだギターのような形をした建物は、松本市民芸術館。
アルプス公園の記事はこちら
ビルが重なって見えるので、松本城はどうやら背後に隠れてしまっているのです。
なんとも残念…。
しかし、松本市を一望できる眺めの素晴らしさは一見の価値ありです。
特に、この日のような雲ひとつ見当たらないほど晴れ渡った日は、絶好の撮影チャンス。
ぜひその目で実際に見て欲しいと思います。
まるで囲った場所は、桜並木が2kmに渡って続く薄川の河川敷です。
こちらも、松本市内の桜の名所として知られています。
この日、薄川の河川敷を撮影後にこちらの弘法山古墳にやってきました。
どちらも眺めがよく自然を身近に感じる場所となっています。
真っ白な雪に覆われた乗鞍岳も見ることができました。
桜と雪景色が同時に楽しめる場所でもあるのです。
もちろん山と桜だけでなく、松本市内ほぼ全域が見渡せると言ってもいいでしょう。
写真中央に見える巨大UFOのような施設は、
1993年の7月17日から9月26日の間に開催された地方博覧会である信州博の会場です。
信州スカイパークの敷地内にあります。
弘法山古墳に辿り着く前の舗装された道路はかなり急になっており、
カーブになっていて先が見通しづらくなっています。
どこまで続くかわからないので、思わずげんなりしてしまいそうなのですが、
弘法山古墳の入り口はこの写真に写っている坂道を登りきった場所にあります。
舗装された急な坂道を登り始めてから100~200メートルほど歩くだけなので、
意外ときつくはありません。
また古墳内もなだらかな傾斜になっているので、
子供から高齢者まで誰でも登ることが可能です。
桜並木が終わったところで、古墳が目の前に。(写真右側の斜面が古墳)
この古墳を登った先に、始めにお見せしたような絶景が広がっています。
気軽に登ることができるので、
ぜひ松本市全体を眺めに出かけてみてはいかがでしょうか。
松本ICから弘法山古墳までは約6km。道路の混雑状況にもよりますが、車で約20分程度です。
※撮影日2017年4月18日
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