突然ですが、この冬スノーシューを買いました。が、3月になってもまだ使えてない!使ってみたい!!ということで、冬の美ヶ原高原へスノーシュートレッキングに行ってきました。
美ヶ原高原は、八ヶ岳の最北に位置する、標高2,000mの広大な台地に広がる草原です。ビーナスラインや美ヶ原高原道路などの有名なドライブコースで、簡単に山頂付近までアクセスできるため、誰もがゆっくり自然散策を楽しむことができる、松本を誇る観光地として知られています。
また、北アルプスはもちろん、南アルプスや浅間山、富士山まで、美しい山々が360度大パノラマで見渡せるため、天然の展望台とも言われています。
春から秋にかけてのグリーンシーズンには、風を浴びた瑞々しい牧草と放牧されのんびり草をはむ牛たちを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
そんな美ヶ原高原ですが、冬には冬の楽しみ方があります。広大な台地に降り積もった真っ白な雪で、そこは銀白の別世界に早変わり。スノーシュハイクやそり遊びなどを楽しむことができます。
Contents
【お天気情報】安全第一!出発前にお天気の確認をしましょう!
山へ行くへはまずお天気のチェックから!おすすめはこちら「てんきとくらす」。
残念なことに、今年は暖冬で雪が少なく、山の上の景色もいまいちな様子。街から山を見上げても、平年よりも山が白くないのです。。ただ、出発の3日ほど前に松本に降った雨は、美ヶ原では雪だったようで、その情報だけが頼りです。
スケジュールの都合上、決行したのは、曇りなんとなく晴れるかも?くらいの天気予報の日曜日。さて、どんな景色が見られるのでしょうか。期待半分、不安半分で出発です。
【道路情報】遠回り必須!!松本市街地から冬の美ヶ原へどう入る?
冬のこの時期、松本の市街地から美ヶ原高原へ向かうのは、ちょっと大変なのです。ビーナスラインも美ヶ原高原道路もことごとく封鎖され、南から美ヶ原に入る道路だけ開放されているため、ぐるっと遠回りする必要があるのです。
今回は、行きは塩尻、岡谷を通る西側のコースを使いました。大体、2時間ほどかかります。帰りは上田経由の東側の道を利用。帰りのほうが近かったようです。(私は車の中で居眠りしてしまい、気付いたらもう松本でした。。申し訳ない。。)
美ヶ原付近の山道は、一部凍結していましたので、十分お気を付け下さい。2駆だと滑って危険とのことですので、4駆の車をご用意ください。
【駐車場情報】美ヶ原長和町営駐車場を利用しました。
山本小屋ふる里館の横にある、美ヶ原長和町営駐車場を利用しました。駐車可能台数60台の無料の駐車場です。ちなみに、ふる里館の売店は冬季休業しています。
【トレッキング行程】9:30-13:30
【9:30】美ヶ原長和町営駐車場
【9:50】美しの塔
【10:55】王ヶ頭ホテル
【11:00】王ヶ頭山頂
【11:20】王ヶ鼻(15分ほど休憩)
【11:40】王ヶ頭山頂
【11:45】王ヶ頭ホテル(ランチで20分ほど休憩)
【13:30】美ヶ原長和町営駐車場
出発!!
ここで車を降り、山靴に履き替え、スノーシューをザックに縛り、サングラスをかけて、準備をします。さあ、出発です。
ふる里館の横にあった、キャタピーラーの付いた車。一般車両が入れるのは長和町町営駐車場まで。これより先はこのキャタピラー車で入って行くようです。装甲車みたいです。
少し歩くと、スノーモービルの集団に出会いました。よく見ると何やら子供もいるよう。
さっそうと駆け抜けていきます。遊びというよりレースの練習のような雰囲気も。楽しそう。
とことこと真っ白な道を進みます。右奥に美しの塔が見えてきました。
美しの塔
美しの塔に到着。バックにそびえるのは雪化粧した北アルプス。ただただ、美しい。
美しの塔の中に入ってみました。鐘を鳴らすハンドルがあります。
同行者曰く、元々美しの塔は、濃霧により多発する遭難対策として建てられたものとのこと。そのための鐘がついているのです。
ここまではスノーシューなし歩いてきましたが、ここでスノーシューを装着します。
案内図のある分かれ道までやってきました。ただ、この地図とても分かりづらい。。。
この案内図の赤い現在地のポイントから左下に伸びる青い道が、実際にはこの案内図から右に伸びる道なのです。。ご注意あれ。
王ヶ頭ホテルとテレビ塔が奥に見えるこちらの道を進みましょう。
大自然の中にある巨大な建造物。不思議な光景です。以前、長崎の軍艦島を訪れた時のことを思い出しました。
このあたりから、だだっ広い開けた景色が続きます。それにしても、標高2000メートルとは思えない平地っぷりです。
広い!白い!天国みたい!!
もくもくと歩いていると、徐々に王ヶ頭ホテルが大きくなってきます。
やっとたどり着きました。美ヶ原高原の大きな看板もあります。
王ヶ頭ホテル
王ヶ頭ホテル到着!!観光客の方が意外と多くてびっくり。キャタピラー付きの車でどんどん輸送されてきていました。送迎もしてくれるし、スノーシューツアーなんかもあるようですし、気軽に冬山を楽しむには宿泊するのも楽しそう。夕焼けや朝焼けを見られるのは、宿泊者ならではの特権ですしね!!
あと、美ヶ原を訪れるなら、王ヶ頭ホテルのブログは要チェックです。毎日、写真とともに美ヶ原のコンディションをアップしてくれるので、旅の計画を練るのに役立ちます。私たちも、今回こちらのブログにお世話になりました。
王ヶ頭ホテルでは、宿泊客以外でも100円でトイレの利用が可能です。ありがたい。
カフェも宿泊者以外でも利用可能で、山の上なのに意外とリーズナブルでした。今回はお弁当持参でしたが、こちらで温かいお蕎麦をいただくのも、トレッキング後の冷えた体にはいいかもしれません。
この日はあまり雪もなかったので、ここでスノーシューを脱いで、すぐ近くにある王ヶ頭の頂上へ向かいます。
王ヶ頭山頂
王ヶ頭はほんのすぐのところにありました。この先にある王ヶ鼻のほうが、開けていて景色も良いそうなので、さらに進むことにします。
ずっと開けた高原を歩いてきましたが、王ヶ頭から王ヶ鼻の間は、ちょっと山っぽい感じもします。
高く降り積もった雪の表面がとても滑らかで、光が差し込むと彫刻のよう。
さらに進みます。
雪山っぽい道も楽しめます。
王ヶ鼻
そして、王ヶ鼻到着!!
開けてて気持ちいい!!大パノラマで北アルプスを望みます。
崖になっているところで、こんなかっこいい写真も撮れました。(自己責任でお願いします。くれぐれもお気をつけて!)
ここで15分ほど景色をぼんやり眺めたり、写真を撮ったりして、ゆったり過ごし、来た道を引き返しました。王ヶ頭ホテル前のベンチでお弁当を食べ、帰り道ものんびり雪原散歩を楽しみました。
美しの塔近くにこんな立て看板がありました。これで正解でしょうか?
【まとめ】真っ白な美ヶ原!安全第一で楽しみましょう!!
暖冬の、しかも3月に入ってからの美ヶ原高原でしたが、見たことのない景色が見れて楽しむことができました。お天気も心配でしたが、陽も差し込み、遠くの山も綺麗見えました。
行程も4時間ほど。アップダウンもほとんどなく、スノーシュー初心者がのんびり雪景色を楽しむにはとても良いコースでした。
ただ、駐車場までの道のりは一部凍結していて、タイヤの準備等必須ですので注意が必要です。天気が変わると山の危険度は一変しますので、装備や非常食等に関しても万全の準備の上、雪山をお楽しみください。
今回も十分綺麗でしたが、またいつか、雪がたっぷり積もった美ヶ原を訪れたいです。
(取材日:2019年3月3日)