松本観光の中でも、昔ながらのなまこ壁の街並みが人気となっている中町通り。
中町・蔵シック館から南に50メートルほどで、
純和風の情緒あふれる和菓子店「御菓子処 藤むら」が見えます。
お店の居心地のよさは元より、
気になるお菓子の味は、松本スイーツコンテスト2017のおみやげ部門でグランプリを受賞するほど。
今回は、和菓子店藤むらの魅力を紹介いたします。
取材に応じて下さったのは、藤むら代表取締役社長の近藤さんです。
藤むらのお菓子の特色は、松本ならではの素材を使っていること。
人気メニューは和菓子の酒まんじゅうと、洋菓子のレーズンクッキーです。
しかし、ポイントはそれだけではありません。
松本は平成の名水百選に選ばれるほどの地域です。
美ヶ原など市東側の筑摩山地からの雨や雪が地下水となり、
街の至るところで井戸水として利用されています。
藤むらでは、店の向かいにある徳武竹材店敷地内の井戸水と、
中町・蔵シック館前にある中町蔵の井戸の水を使っているのです。
松本の地の利を活かしたお菓子を作られているということですね。
そろそろ、そのお味が気になるころかと思います。
藤むら人気メニューの酒まんじゅうとレーズンクッキーをいただきました。
酒まんじゅう(1個97円)は、しっとりとしたこしあんが詰まった甘さ控えめの和菓子です。
一口ぐらいのサイズながら見た目以上にボリュームがあり、
甘いものが苦手の方にもおすすめの一品です。
れぇずんくっきい(1個150円)もクッキーの生地がしっとりとしています。
1センチ以上の厚みがあるなど、1個だけでも食べごたえ十分で、
クッキーの間にはクリームとレーズンがたっぷり入っています。
しかし、味の主役はあくまでクッキー生地にあり、
クリームとレーズンは脇役に徹しています。
個々の要素がケンカすることなく、味に一体感のあるお菓子と感じました。
クリームとレーズンによる食感の違いを楽しみつつも、
頭の中は「クッキーを食べている」という印象でいっぱいです。
クッキーが好きな人なら、一つだけでもお腹いっぱいまで食べたという気になること間違いありません。
用意されているパッケージは様々で、1個ずつ購入することも可能となっています。
また、れぇずんくっきいでは、6枚入りから12枚入りだけでなく、
・18枚入り…2800円
・24枚入り…3750円
も用意されています。
元々松本市西堀に店舗がありましたが、
道路拡幅に伴い、2003年から現在の中町通り南側に移転しました。
ちょっとした日本風の庭園まで備えるなど、
外観だけでなく店内の雰囲気もゆったりとして落ち着いています。
最後に観光客の方にメッセージをお伺いしました。
※取材日:2017年5月15日