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【3年ぶりの開催決定】松本あめ市って一体なに!?おすすめの飴もご紹介◎
「松本あめ市」の起源とは?
時は遡ること戦国時代・・・。
甲斐国の武田信玄(現在の山梨県)と越後国の上杉謙信(現在の新潟県)が争っていた時代(川中島の戦いなどが有名ですね)に、武田と抗争関係にあった駿河国の今川氏真(現在の静岡県)が、武田家の支配地領民を困らせるべく、「塩」の供給を絶つという戦略を取りました。
「塩」は甲斐国にとって生活必需品。
なぜなら、領地が海に面していないため、自身で塩を作り出すことができず、駿河国から手に入れていたからです。
この供給ルートを絶たれてしまい、困っていた武田信玄に、塩を送ったのが、上杉謙信です。
今川氏真の行動に怒った上杉謙信は、武田家とは敵対関係にあるにも関わらず、越後国から、信濃国経由で塩を送ったと言われています。(「敵に塩を送る」の語源)
この時に塩が信濃国である松本に到着した日を記念して、「塩市」が始まり、今に続く「あめ市」の起源です。
ちなみに、なぜ飴か?というと・・・
当時の松本地方は、乾燥した気候から、たくさんの飴屋が軒を連ねていました。
飴商人が、送られてきた塩俵をモチーフにした飴を作って売り歩いていたことから、「塩市」はいつしか「あめ市」となり、盛大に行われるようになりました。
また、現在の信毎メディアガーデン近くに、「牛つなぎ石」という石があります。
実はこれは、1568年1月12日に、上杉謙信からきた塩を積んだ牛車を繋いだ石として、残されているんです!
歴史を紐解いてみると、イベントの起源などが分かり面白いですね。
歴史がわかったところで、早速、あめ市の見どころやおすすめの飴を紹介していくよ!
「松本あめ市」の見どころは?
2021年、2022年とコロナウイルスのため中止となっていた本イベントですが、今年は開催が決定し、街中でもふとあめ市の話題を耳にすることが増えてきました。
あめ市は、年初めのイベントとあって、松本の街にはたくさんの観光客が訪れます。飴の店舗が並び、福だるまが売り出されるなど、様々なイベントがありますが、その中でもおすすめの見どころをご紹介します!
時代行列
オープニング式の後すぐに開催される「時代行列」は、恵比寿天や大黒天など、七福神に扮した演者たちが、街を練り歩くイベントです。
あめ市の開催を感じられるイベントでもあります。
塩取合戦
目玉イベントはなんといっても、武田軍と上杉軍に分かれ綱引きを行う「塩取合戦」です。
毎年、信毎メディアガーデン前に舞台が設置され、大きな掛け声とともに綱引き合戦が行われます。
パフォーマンスやキッチンカー
和太鼓の演舞や地元高校書道部の書道パフォーマンスなど、松本の街全体で踊りや演奏が繰り広げられます。
また、街の様々なところでキッチンカーが出店しており、美味しいグルメを食べられるのも老若男女楽しめるポイントです!
飴は何がおすすめ?
あめ市に来たはいいけれど、どの飴がおすすめなの?という方のために、筆者おすすめの飴をあげてみました。
松本あめ市に来た際は、ぜひ試してみてください!
福あめ
あめ市といえばやっぱりこれ!新橋屋飴店の「福あめ」です。
「福あめ」は、あめ市のために作られる冬季限定商品です。
可愛らしい福助をかたどった飴が所狭しと入った袋は、昔ながらのどこか懐かしいデザインで、松本観光のお土産にもぴったりです。
引喜飴(ひきあめ)
松本の老舗飴屋のひとつ「飯田屋」の「引喜飴」。
スーッと縦に入った筋に沿って、一思いにパキっと飴を折り口の中へ入れると、サクッと甘~い飴がじゅんわりと口の中で溶けてなくなります。
見た目も珍しいので、松本観光のお土産にぴったりです!
とても割れやすいので、持ち運びにはご注意ください!
板あめ
こちらは、老舗飴屋「山屋御飴所」の「板あめ」。
落花生を混ぜて板状に薄く伸ばされた飴は、その名の通り、本当に飴の板なんです!
口に運ぶとパリッと小気味よい音を立てて口の中で落花生の旨みが広がります。
ついつい手が伸びていつの間にか袋が空っぽに・・・なんてこともあるくらい、美味しい飴です!
堂々飴
こちらも、老舗飴屋「山屋御飴所」の「堂々飴」。
飴にバターとミルクがたっぷり練り込まれた風味豊かな飴です。
2種類ある包みのうち、赤い包みはカカオが練り込まれたチョコレート味です。
リッチな味わいで飴好きにはたまらない味わいです。
様々なイベントが行われる松本市ですが、その中でも特にあめ市は盛り上がるイベントの一つです。
1月の松本はとても寒いので、松本観光される際はしっかりと防寒をお忘れなく!
「あめ」=「飴」のこと!
毎年お正月明けの土日の2日間に行われる、松本の街全体が盛り上がるイベントで、コロナウイルスの影響で開催は3年ぶりとなります。
「あめ市」とは、一体どのような起源なのか?どんなイベントなのか?を迫ってみました!
是非、新春の松本観光に訪れてみてください!