「松本ならではのお土産を買っていきたい」
観光に訪れたら、ぜひその地ならではのものを購入したいと思いませんか。
松本市立博物館は松本の歴史をテーマとしている博物館です。
街の歴史を知るとともに特産品までわかるので、
松本ならではのお土産は何があるかを知るにはぴったり。
松本城公園の敷地内にあるので、お城を見学した後すぐ寄ることができます。
お土産がわかるだけでなく、松本の歴史を知れば、
観光がよりいっそう楽しくなるのではないでしょうか。
松本市立博物館は1階と地下が常設展で、2階が特別展となっています。
地下は松本の原始から中世までの遺跡を扱い、出土品を展示。
1階では江戸時代までの様子、明治から戦時下にかけての様子と歳時記のコーナーがあり、
歳時記のコーナーで特産品がわかるようになっています。
まずは1階の受付から入ってすぐに見られる江戸時代の松本城下町の模型に目がいきました。
当時と今とでは様相が全く異なりますが、今の道路を見ると当時の痕跡が残されています。
写真右下に堀と城壁に囲まれた枡形門(赤丸の部分)がありますが…、
現在はこのようになっています。
当時はここにお堀と大きな門が建っていたのでしょう。
このエリアでは、他にも刀剣や鎧、代々の松本城主が使っていたと思われる品々が見られます。
次へ行くと、ぐっと現代に近づきつつもクラシック感が溢れるコーナーになっています。
今のようにガソリンエンジンがなかったころ、乗り物は水蒸気の力で動いていました。
動力がガソリンエンジンから電気モーターに変わりつつある今、
やがてはガソリンエンジンで動く車も博物館に展示されるようになるのかもしれません。
明治あたりから徐々に、時代の移り変わりは段々と激しくなってきているのではないでしょうか。
写真に写っている昔の電話やレコードを見ると、今の技術がどれだけ進化しているのかと感じます。
その一方で、昔と変わらない姿というものもあります。
こちらは、蔵造りの街並みの模型。
松本市は明治から何度も大火を繰り返してきました。
そのとき、焼け残ったのは蔵造りの商家で、この建物は耐火性に優れていることがわかったのです。
昔から商家が立ち並んでいるところは、この蔵造りを積極的に取り入れることにしました。
それが、現在の松本市で人気の観光名所となっている中町通りなのです。
松本ならではのお土産を語る上で、
・松本手まり
・みすず細工
・押絵雛
の三つは外せません。
これら三つの品は、松本の伝統産業です。
元々は松本一大産業とも言えるほど盛んに作られていた時期さえありました。
しかし、時代の変化などもあって、作り手の数がわずかとなっている点で共通しています。
入手できるところは限られているので、今では大変貴重な品となっています。
こちらが松本手まり。
松本城と並ぶもう一つの松本市のシンボルです。
元々は女児の玩具でしたが、今や人気の民芸品になりました。
直販サイトもあり、三つの中では比較的購入がしやすいかもしれません。
松本手まりの直販サイトはこちらから
すず竹で作られるみすず細工。
2009年に最後の職人さんが亡くなっています。
完全に途絶えてしまったかに思われますが、2011年からみすず細工復活プロジェクトが進行しました。
松本市歴史の里など、みすず細工の体験コーナーを実施しているところもありますので、
みすず細工が気になる方はチェックです。
最後に押絵雛。
立体型の雛人形が主流となる前に盛んに生産されていたのが押絵雛です。
平面的な雛人形に、立体感を出しているのが大きな特徴。
江戸時代後期から明治期にかけて松本でも盛んに生産されていましたが、
現在は押絵雛を扱っているのは、ベラミみむら人形店だけとなっています。
博物館入口にはお土産コーナーがあり、上記三つ以外にも松本のお土産を探すことができます。
館内を見終わったら、ぜひ寄ってみたいですね。
最後に観光客の方へのメッセージをお伺いしました。
いかがでしたか。
松本市立博物館は松本城といっしょに見ることができます。
歴史だけでなく、松本ならではのお土産もどんなものがあるのかがわかるので、
ちょっと寄ってみるだけでもお土産選びに迷うこともなくなると思われます。
館内はさっと見ることもできるので、時間が気になるという方にもおすすめです。
※取材日:2017年3月20日