珈琲まるもは、コーヒーとクラシックのお店です。
今から約60年前の、昭和31年から始められた老舗のお店で、
様々な人が訪れています。
松本は音楽の街でもありますが、実は珈琲まるもの開業もクラシックがきっかけだったそう。
こちらの喫茶店にはどんな人がおとずれるのでしょうか。
珈琲まるものスタッフの方にお伺いしました。
珈琲まるもは実は旅館まるもの一部で、旅館とは隣合わせになっています。
旅館と喫茶店は、それぞれ入り口が別々になっており、こちらが喫茶店の入り口です。
喫茶店、旅館とも歴史を感じる造りになっていて、
開業当時、民藝運動を日本に広めた故・柳宗悦氏が来店し称賛されています。
それほど雰囲気のあるお店ということですね。
珈琲まるもの人気メニューは、何と言っても開店当時のメニューである「まるもブレンド」(500円)。
早速、看板メニューのまるもブレンドを自家製レアチーズケーキとセットで注文しました。
こちらが「まるもブレンド」。
たっぷりと入ったミルクが付いてきます。
ストレートでは香りがよく、さわやかな酸味が印象的です。
テーブルには、さらさらとした真っ白なグラニュー糖と小さい紅水晶のようなコーヒーシュガーの入った小瓶があります。
「お好みに合わせて」とのことなので、今回はグラニュー糖を選びました。
更にミルクを入れればまろやかな味わいに。
このミルク、かなり多めに提供していただけるので、
「コーヒーの味からすっかり変わってしまうのでは?」と思ったのですが、
全部入れてもミルクを足す前のコーヒーの味わいがしっかり残っています。
ココアのような全く別の味になってしまうのでなく、
あくまでコーヒーとミルクの二つの味がしっかりと伝わってきます。
まるもブレンドは、1杯で二度も三度もおいしく楽しめるコーヒーですね。
来店の際は、いきなり味を整えずにぜひこの違いを味わってもらいたいです。
レアチーズケーキも、舌の上でゆっくりとろけていくほのかな甘味を味わった後、
次にブルーベリーソースといっしょに味わうと、違いがより強調されます。
ブルーベリーの甘酸っぱさが後味を引き、何度となく頭の中で思い返されます。
コーヒーやケーキは単品で頼むこともできますが、おすすめはセット(750円)での注文。
単品で頼むよりも味わい深さがいっそう広がります。
最後に、スタッフの方に観光者の方へのメッセージをお伺いしました。
※取材日:2017年5月16日