工芸の街でもある松本市では、
5月を「工芸の期間」と位置づけています。
市内各地で、工芸をテーマにしたイベントが開催されますが、
その集大成とも言えるのが、5月最後の土・日にかけて行われる
クラフトフェアです。
クラフトフェアとは、工芸のフリーマーケットのようなもの。
老若男女問わず、280組の出展者が松本市に集まりました。
地元挙げてのイベントではなく、全国各地からやってくるので、
普段は出会えそうにない職人さんのお店に足を運ぶことのできるチャンスでもあります。
今回は、クラフトフェアまつもと2017の様子を紹介します。
工芸品といっても、そのジャンルは実に様々。
軽く挙げてみるだけでも、ガラス、陶芸、織物、金工、木工、革製品など。
同じジャンルの素材を扱っていても、職人によって作風が全く異なることもしばしば。
個性派揃いで、違いを見るだけでもおもしろいものです。
こちらは、植物と昆虫をモチーフにした精巧なガラス細工を創り出している「ko-macraft」さん。
銅を用いた作品を手がけている「トントン工房ゆり介」さん。
なんとはるばる北海道からの出展と聞いて驚きました!
クラフトフェアでは、工芸品に限らず飲食店も出展しているので、
お昼を持参しなくても困るようなことはありません。
また、おきな堂やHigh Five COFFEE STANDなど松本地元のお店も参加しているので、
松本にまだ来たことがない方はぜひチェック!
公園入口付近ではけやきの並木道が続きます。
5月という季節柄や日影ということもあり、暑さはあまり気になりません。
他にも、
広場や池もあるので、
出店場所によって雰囲気が大きく変わります。
あがたの森公園では、松本高等学校記念館として建物の一部が公園内に保存されています。
クラフトフェアの開催中では、普段は開放されていない講堂の中に入ることもできます。
歴史ある雰囲気も一緒に楽しんでみたいものですね。
クラフトフェア初日は、やはり大変混雑します。
翌日が日曜日なので、松本に宿泊していく旅行客の方もいらっしゃると思われます。
二日目の日曜日の午前中にも訪れてみましたが、
初日に比べるとある程度人通りが落ち着いている印象でした。
初日で完売してしまったと思われる出展者も幾つか見られましたが、
混雑している環境より、落ち着いた環境で訪れたいという方は、
二日目の日曜日に訪れてみるのがいいかもしれません。
またクラフトフェアと並行して、縄手通りの桝形広場や松本民芸館などを始め、
松本市内各地でも工芸のミニイベントが開催されています。
クラフトフェアに訪れた際は、いっしょに松本市内を観光してみてはいかがでしょうか。
引用:グーグルマップ
クラフトフェアは、約600平方メートル(東西約300m、南北約200m)の
敷地をもつあがたの森公園で行われます。
松本駅東口から大通りをまっすぐに進んだつきあたりにあり、
クラフトフェア当日では、会場に向かうお客さんが一様に同じ方向に歩いているので、
初めて松本を訪れるという方でも見当がつくでしょう。
松本市内には、有料を含め駐車場があちこちにありますが、
クラフトフェアが開催されるときは、周辺の道路が混雑するため、
できれば公共交通機関で出かけるのが望ましいです。
当日は臨時のシャトルバスも利用できます。
松本駅から会場のあがたの森公園までは1.5kmの道のりで、
徒歩で向かうと約20分程度です。
取材日2017年5月27日・28日
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